ふるさと納税で犬の殺処分ゼロへ!広島発の画期的な取り組み
みなさんは保健所や動物愛護センターに
収容された犬・猫が、
毎日のように殺処分されているのを
知っていますか?
20年前と比べると
数は減少傾向にありますが、
環境省のHPによると
平成27年度の殺処分数は、
犬・猫合わせて82907匹と、
未だ膨大な数であることがわかります。
自治体や市民による動物愛護団体は
こういった殺処分を減らし、
将来的にゼロになることを
目指してさまざまな取り組みを行っています。
それでは私たちには
何ができるでしょうか?
「不幸な犬・猫を1匹でも多く減らしたい!」
とお考えの方は、
以下の記事をご覧ください。
この記事に書いてること♪
ふるさと納税で犬の殺処分を減らせるって本当?
平成23年度に犬・猫の殺処分数が
最も多かった広島県。
現在の殺処分数はというと
…なんとゼロ!
すべては、
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が
立ち上げた「ピースワンコ・ジャパン」
プロジェクトがはじまりでした。
このプロジェクトは
広島の殺処分の対象になった
犬・猫を引き取り保護を行うことで、
殺処分ゼロを実現するものです。
犬・猫を保護する施設や
飼育費用などを、
ふるさと納税を通じて得た
寄附でまかなっています。
つまり私たちがふるさと納税を収めることで、
犬や猫を保護でき、
さらに殺処分数を減らす手助けが
できるのです。
ふるさと納税とは
好きな地域を選んで寄附ができる制度です。
寄附をすると税金が控除されたり、
返礼品としてその地域の
特産物や工芸品などがもらえます。
また寄附金の使い道を
選ぶことができるので、
本当に自分が応援したいと思う
事業に活用できるのがいいですね。
「ピースワンコジャパン」の場合、
広島県の神石高原町に
ふるさと納税を収めることで
支援ができます。
広島の保護活動とは?
「ピースワンコ・ジャパン」は
平成28年4月から殺処分の対象になった
犬の全頭引き取りを始めました。
8月には広島市のNPOが
猫の引き取りを開始し、
かつてもっとも多かった殺処分数は
ゼロになりました。
「ピースワンコ・ジャパン」の活動は
以下のとおりです。
- 施設を準備する
- 殺処分前の犬を保護する
- 獣医師による健康管理を行う
- ドッグトレーナーによるしつけを行う
- 新しい飼い主を探す
ただ犬や猫を保護するだけではなく、
新しい飼い主を見つけるために
徹底した管理を行っているようです。
また広島では
全国的な殺処分数ゼロを目指し、
新しい保護施設の建設をはじめとした
多くの取り組みを行っています。
そのため10億円の資金調達を目指して
新たなプロジェクトを立ち上げるなど
現在も精力的に活動中です。
寄附をする以外にも、
スタッフやボランティアとして
活動を支援したり、
ペットを選ぶ際にペットショップではなく、
保護団体から譲り受けることで、
行き場のない犬や猫たちを
救うことができると思います。
広島以外に犬の保護活動に寄附ができるふるさと納税はある?
あまり知られていませんが、
ふるさと納税を活用した保護活動は
今や広島だけではなく
全国で行われています。
ふるさと納税がどんな風に
活用されているのか。
具体的にあげていきましょう。
北海道
北海道の長沼町にある
「NPO法人しっぽの会」は
保健所から犬や猫を引き取り、
新しい飼い主を探す活動を行っており、
ふるさと納税の寄附を受けています。
神奈川
神奈川県川崎市の動物愛護センターに
収容された犬・猫の飼育環境の充実、
譲渡事業に活用されています。
また平成30年度の新センター開設の
建設費用にもあてられます。
県でも、老朽化した現センターを建て替え、
新しい保護センターの建設を目指しており、
「神奈川県動物保護センター建設基金」
を設置しています。
京都
平成27年5月、京都市に
京都動物愛護センター(愛称:動物愛ランド・京都)
が設置されました。
ふるさと納税は、
飼い方教室や動物愛護週間などの
動物愛護事業、動物の飼育管理、
譲渡事業などにあてられます。
大阪
大阪市では、
野良猫を「街ねこ」として保護し、
地域の皆さんで管理する
「所得者不明猫適正管理推進事業」
を行っています。
寄附金は動物の適正飼育の
普及活動に活用されます。
兵庫
尼崎市では、
犬・猫の殺処分数ゼロを目指すための
取り組みに使われます。
他にも野良猫の不妊手術費用の
助成金などにも活用されます。
福岡
福岡市では、
犬・猫の殺処分をなくしていくため、
犬猫の譲渡や不妊去勢手術などに
取り組んでいます。
犬・猫の収容や
譲渡にかかる費用、
不妊去勢手術費などに役立てられます。
こういった取り組みの結果、
福岡市の殺処分数は減少しています。
佐賀
佐賀県では、平成27年3月に
犬・猫を譲渡センター「いっしょけんね」
をオープンし、積極的な譲渡推進を
行っています。
寄附金は、
センターで飼育する犬・猫の
飼育管理費や、適正飼育の啓発に使われ、
殺処分数の減少を目指しています。
まとめ
豪華な返礼品ばかりが
話題に上ることの多いふるさと納税ですが、
動物たちの保護にも活用されていたのですね。
ここであげたものは一例で、
調べてみると名古屋市や
山口県防府市など、
他にも寄附を募っている自治体が
多くあることがわかります。
不幸な犬・猫たちのために
何かしてあげられることはないか。
迷っている方はぜひ
ふるさと納税を検討してみてください。
1人1人は小さな力でも、
みんなが集まって協力すれば
きっと全国での殺処分ゼロも
夢ではないはずです。
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