「犬のひげには意味がないからカットしても
大丈夫!」そんな話をよく聞きます。
私自身、愛犬を飼っていたときには、愛犬の
ひげはお手入れの一つとして短くカットして
いました。
実際に、ひげをカットしても生活には、
何の支障もみられませんでした。
でも、最近の犬の研究では、犬のひげにも
意味や役割があるのだということが
分かってきています。
そのため、犬のひげは犬にとって必要な
ものだと唱える人も少なくありません。
確かに、ひげは退化せずに現代の犬にも
無くならずに受け継がれています。
必要のないものなら、とっくの昔にひげは
退化しているはずです。
そこで今回は、犬のひげの謎に
迫ってみようと思います!
犬のひげが退化せずに、受け継がれてきた
理由が分かるはずです。
犬のひげには意味がある!?その役割とは
犬のひげにはどんな意味があって、
どんな役割があるのでしょうか?
「犬のひげをカットしてはいけない」と
思える納得できる理由はあるのでしょうか?
では、さっそく見ていきましょう。
犬のひげをカットしたり抜くのはダメなの?
犬のひげの毛根には神経や微細な血管が
あるため、抜いてしまうと出血したり、
化膿してしまうかもしれません。
それに、犬のひげのカットや抜くのが
いけない理由があります。
それは、目を守るためや周りにある物や
空気の流れを感知するため、そして
食べ物の位置を認識するための3つの理由が
あるからなんです。
犬のひげの役割①草むらや藪の中で目を守る!
犬のひげには、草むらや藪などに顔を
入れたときに、目を守る役割があります。
ひげに何かが触れたとき、犬の目は反射的に
目を閉じる習性があることからも頷けます。
狩りをしていた犬にとって、視覚は大切な
感覚の一つです。
犬の優れた動体視力は、獲物を捕らえるには
無くてはならないものですからね。
Let’s 実験!
愛犬のひげに触れてみよう! 愛犬のひげの片方に指でそっと すると、ひげに触れた方の目を You Tube で発見しましたよ~!
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犬のひげの役割②周りにある物や空気の流れを感知!
部屋の中で障害物にもぶつからずに、
猛ダッシュする犬を見て不思議に
思ったことはありませんか?
その理由は、犬は動体視力が優れている
からです。そして、犬のひげが周りにある
物に触れたり、空気の流れを感知している
からなんです。
そのため、ひげを切ってしまうと、
薄暗くなった外で歩くスピードが
遅くなってしまうんです。
触覚としての機能があるひげがないために、
物や空気の流れなど微妙な変化を感じ取れず
不安になっているためなのかもしれませんね。
そう考えると、視力が衰えてくる老犬には、
ひげは大切な触覚の一つになるでしょうね。
今は若い愛犬でも、将来のことを考えると、
ひげのある状態に慣れている方が良いのかも
しれませんね。
犬のひげの役割③食べ物や目の前にある物の位置を認識!
犬の視力は、近視のため、2~3m先の
ものが見えにくかったり、遠視も入っていて
70cm手前はぼやけて見えるなど視力
自体は、良いとは言えません。
それなら、犬が器用に目の前でぼやける
食べ物を上手に口に入れることが
できるのはなぜでしょうか?
それは、ひげが食べ物のある位置を
感知しているからです。
だとしたら、ひげをカットした犬が
食べ物を上手に口に入れられないのか?
というと、そうではありません。
なぜなら、犬は適応力が高い動物
だからです。1万年以上も前から犬は
人間と共に暮らし、人間との生活で
急激な適応力を見せてきましたよね!
ひげの根元にある毛根には、
神経が多く通っています。
皮膚よりも敏感で、温度や湿度、
風向きなどを感知するセンサーの
ような機能があるんです!
ひげに触れたものを迅速に
感知することで障害物を避けたり、
獲物の居る場所を感知します。
弱肉強食の厳しい世界で生き抜く
ためには、無くてはならなかった
はずです。
でも、現代の犬のひげには、
これらの機能が退化していると
考えられています。
そのため、ひげをカットすることに
何のためらいもないのです。
カットしたひげは伸びる?
犬のひげにある役割を知ったものの、
愛犬のひげをすでにカットしてしまった
後では、時すでに遅し!
愛犬のひげは伸びてくるのだろうか…?
あなたも、そんな不安を感じたのでは
ないでしょうか?
でも、心配はいりません!
犬のひげは毛と同じで毛根があるため、
カットしてもひげは伸びてきます。
それに、ひげも生え変わるので、
自然とひげが抜け落ちていることも
あるんですよ!
私も、抜け落ちた愛犬の太いひげを
発見したときには、ギョッと
しましたね(笑)
ひげに白髪や枝毛を発見!どうするべき?
愛犬のひげに白髪や枝毛が発生するのには、
理由があります。
白髪になる理由や枝毛が発生する
理由についてご紹介します。
犬のひげに白髪があるのはどうして?
犬には、毛色のバリエーションが
あるように、犬にもひげの色が真っ黒だけ
だったり、子犬の頃から黒いひげに白い
ひげが混じっていることもあります。
これは、毛色の遺伝子による色素の問題で、
毛色が成長と共に変化するように、
ひげも白髪が出てくる訳なんです。
そして、もう一つは年を重ねごとに自然と
黒から白へ色素が退色していくことです。
つまり、老化現象の一つなんです。
犬の老化が気になったら、この記事を
読んでみてください!
「”犬の老化が分かる症状TOP3とは?”へ移動する」
犬のひげに枝毛があるのは普通のこと?
愛犬のひげに枝毛が発生する理由には、
犬がひげ辺りの皮膚を後ろ足で掻くことが
挙げられます。
後ろ足で引っ掻いたときに、ひげが
ちぎれたり折れたりして枝毛が発生して
しまうですね。
犬にとって後ろ足で掻くことは、
”満足している”気持ちの現れでする
行動です。
なので、枝毛を見つけても心配する
必要はないです
ただ、注意したいのは、愛犬が頻繁に
顔や耳などを足で掻いている場合です。
その場合は、皮膚炎や耳ダニなどの
病気の可能性あるので、動物病院で
診察を受けるようにしましょう!
後ろ足の上げ方に違和感を感じたら?
「”犬が後ろ足を上げる時は気をつけて!飼い主へのメッセージとは?”へ移動する」
犬のお耳のトラブルが気になったら?
「”犬の外耳炎が治らない!原因や効果的な治療法とは?”へ移動する」
まとめ
いかがでしたか?
犬のひげには、様々な意味や役割が
あることが分かりましたね!
一般的には、犬のひげはカットしても
生活に支障が無いと言われていますが、
なるべくなら犬本来の姿を残して
あげたいですよね。
ぜひ、トリミングの際に「ひげはカット
しないでください」と言ってみては
いかがでしょうか?
そして、愛犬のひげを観察してみるのも
楽しいかもしれませんよ♪