ペットショップには、
何頭もの可愛い子犬が
販売されていますよね。
可愛いけど、やはりどのワンちゃんも
同じように“重みのある命”ですから、
ペットを飼うことの責任を考えると
そう簡単に手は出ません。
それに、正直なところ値段だって・・・
と販売価格に目をやると、
たまに、
そのまま連れて帰れそうな安さで
販売されていたりしませんか?
また、中には、
「同じ犬種なのになぜこんなにも
価格が違うの?」
と疑問を持つ人も多いかと思います。
場合によっては、
同じ犬種でも5万~10万円ほどの
差がつくこともあるそうです。
さて、今回は“犬の値段”をテーマに、
- 値段が違う理由
- 安くなる・高くなるポイント
- ブリーダーとペットショップの
値段の違い - 犬種別の平均価格
などをご紹介していきましょう!
同じ犬種なのに値段が違う理由とは?
ワンちゃんには定価がないため、
価格は自由に決めることが出来ます。
そのため、
そのお店やオーナーの方針、
仕入れルートなどによっても
価格の変動はあるのでしょう。
また、言ってしまえば
“1つとして同じものはない”ように、
全く同じワンちゃんは存在しません。
なので、価格もそれぞれです。
とは言え、
だいたいの適正価格はあるものの、
どんなところで
価格の差が出てくるのでしょう?
命に価値をつけるのも複雑ですが・・・
ペットショップからしたら商売なので、
どのように値段を決めていくのかも
きちんと考えなくてはなりませんよね。
さて、それではさっそく
気になるワンちゃんの
値段の違いをお話していきましょう!
値段の違いは、主に、
- 可愛さ
- 地域の需要
- カラー
- 毛質
- 性別
- サイズ
- 血統の有無
- 健康状態
などが価格決めの判断材料になります。
続いて、値段が安くなるポイント、
高くなるポイントを
それぞれ解説していきましょう。
値段が安くなるポイントとは?
ワンちゃんの価格を決める時に、
様々な判断材料がありますが、
安い・高いは
どのように左右されるのでしょう。
まず、
重要視されるのがスタンダード性、
つまり“犬種標準”に基づいて、
犬の質を決めていくことになります。
🐶スタンダードとは?
スタンダードとは、
“犬種としての理想像を文章で表したもの”
を指していて、
例えば、
- ボディ
- 毛色
- サイズ
- 頭部
- 顎
- 尾
- 四肢
などの理想の形を
細かく表しているのです。
このように細かく分けられた項目を
プロはチェックしているのかも
しれませんね。
そして、犬種としての理想よりも
劣る部分があると
値段も安くなる傾向にあります。
これらを踏まえた上で、
安くなるポイントをまとめますと、
✔ミスカラーがあり見た目に影響している
➡例えば、トイプードルは単色が
スタンダードであるため、
ワンポイントのように
異色が混ざるだけでも値段は下がります
➡生物学的に問題はないそうなので、
そのワンポイントが可愛いと
好んで飼う人もいるでしょう
✔小型犬なのに、サイズが大きい
✔毛ぶきや毛質が悪い
✔骨格異常や関節疾患など
問題を抱えている
その他、先天性疾患や感染症の有無で
健康状態が良くない場合
✔お顔立ちがイマイチ
➡値段を決めるとき、
8割が“可愛さ”だと言われています
✔噛み合わせが悪い
✔血統書がない
✔売れ残り(月齢が経っている)
➡月齢が経ってしまうと、飼い手も
つきにくくなるため、値下げをする
にゃんたんといっしょのサイトより、
こちらの記事も合わせてご覧下さい。
”ペットショップの売れ残り猫!販売できなくなったらどうなる?”へ移動する
仮に、同じ月齢で同じ毛色だとしても
何か欠点があれば価格は安くなるので、
そこで値段の差が生じてくるのです。
サラっと見ただけでも、
安くなる要因はこれだけありましたね。
ワンちゃんの価値を決めるなんて、
人間の勝手な都合かもしれませんが、
販売価格が安い場合は
健康状態が良くないなどの
リスクもあると言うことですね・・・
値段が高くなるポイントとは?
もうお分かりの通り、
やはり、スタンダードに基づいて
より理想の形に近く、
そして健康状態も良好となれば
値段が落ちることはありません。
逆を言えば、
どんなに見た目が可愛いくて、
スタンダードに近い個体だとしても、
健康状態が悪ければ安くなるのです。
それでは、続いて
値段が高くなるポイントも
合わせて見ていきましょう!
✔毛色
➡毛色は人気色、希少色であるほど
値段は上がります
✔血統書がある
➡意外と気に留めない血統書ですが、
身元がハッキリと分かりますし、
親の血筋が良ければ高くなります
➡例えば、親がチャンピオン犬となれば、
10万円単位で差がつくこともあります
✔人気犬種、希少犬種
➡そもそも、人気犬種であるほど
値段は高くなります
➡地域での需要や、ブームによっても
値段は左右されます
✔メス犬
➡繁殖のために、ブリーダーは
メスを手元に残すことも多く、
市場に出回るのはメスの方が少ないため
オスよりもメスが高い傾向にあります
✔誰が見ても可愛い
➡値段を決める時、8割が可愛さと
説明してきたように、
スタンダードに基づいた
骨格や顔付き、そして
見た目が可愛いほど値段は上がります
➡例えば、短頭種は鼻ぺちゃであるほど
スタンダードに近いです
このように、
値段が高くなるポイントは
その時々のブームにも左右されますし、
ブリーディングにおける質なども
大きく影響していると思います。
つまり、人間にとって価値があったり、
質の良い犬は安くはありません。
(言い方悪いですが;)
高くても安くても
何かしら理由があるものですね。
ただ、1つ言えることは、
もし、ペットとして
ワンちゃんを迎えるならば、
何より優先すべきは“健康状態”です。
安いのを理由に購入したはいいけど、
後から病気が発覚し、
治療費の方が上回ると言う話も
少なくありません。
そんなことでも、
命の価値をつけたくはありませんが、
ワンちゃんの値段の違いの裏には、
少なからずこのような事実があるのです。
ブリーダーとペットショップはどっちが高い?
いくつかブリーダーやペットショップの
ホームページを拝見してみましたが、
結局のところ、どっちが高いとも
言い切れないですね・・・
あくまで、個人的意見ですが、
全体的には、ペットショップの方が
少しばかり高いような気がしました。
おそらく、ペットショップの方が
店頭での飼育費、人件費、
流通にかかるコストなど、
諸々の出費が嵩むからなのでしょう。
ペットショップであれば、
やはり、会社や地域によって
値段も違うようですね。
なので、同じ犬種だとしても、
比較的安いと感じるショップもあれば、
けっこう高い値段で
販売しているショップもあります。
ブリーダーに関しても、
やはり価格に差がありますね。
いろいろ見ていると、
「ブリーダーの方が安いかな?」と言う
勝手な印象を受けましたが、
それでも高いワンちゃんはいます。
🐶ブリーダーが高いこともあるの?
ブリーダーとは本来
優れた血統や質の良いワンちゃんを
継承していくことなのです。
しかし、実際のところ
そこまで真摯に交配を行っている
ブリーダーは
どれだけ存在するのでしょう。
交配をすると言っても、
ワンちゃんの健康の質を保つためには
ただ繁殖するだけでなく、
犬種や交配に関する
様々な知識も必要です。
そして、真面目にブリーダーとしての
仕事をしていれば、
人一倍、経費や努力も
重ねているはずです。
よって、
その犬種のスタンダードを追求し、
全うなブリーディングに取り組んでいれば
ブリーダーから購入する方が
高いことがあっても
普通のことだと思います。
ただし、
ワンちゃんの質などにこだわらなければ
ブリーダーから安く購入することも
可能ではないでしょうか。
どちらにしても、優良なペットショップ、優良なブリーダーを選んでワンちゃんを迎えることだね。くれぐれも、悪徳業者などには
注意しようね!
ここで、こんな記事もおすすめです。
”犬の販売は生後何日からOK?違法ではないベストな時期とは?”へ移動する
犬種別の平均価格を紹介
犬種別の平均価格として、
今回はペットショップでも
見かけることが多い、人気犬種を中心に
ご紹介していきましょう。
🐾トイプードル:20万~30万
➡常に人気を誇っているトイプードルは、
他の犬種に比べても相場は高いそうです
🐾チワワ:20万円前後
➡もっと低価格を設定することも
ありますが、スタンダードや血統を
意識すると20万円前後が相場です
🐾ダックスフンド:10万~20万円
➡ダックスは、3種類の大きさで
分けられていますが、その種類よりも
毛の色によって価格差はつくそうです
こちらの記事もおすすめです☆
”カニヘンダックスの性格!ミニチュアとの違いは?”へ移動する
🐾ポメラニアン:15万~30万円
➡最近は、白やクリーム色の人気が
上がっているようです
こちらの記事も参考にどうぞ♪
”ポメラニアンの値段の相場は?価格を決めるポイント3つ!”へ移動する
🐾フレンチブルドッグ:15万~30万円
➡フレンチブルドッグなどの短頭種は、
出産時に帝王切開が基本となるため、
リスクや費用もかかることから、
値段も高くなりやすいそうです
🐾柴犬:5万~20万円
➡やはり、毛色によって価格差は出ますが
中でも、白は希少なので特に高いそうです
🐾ゴールデンレトリーバー:
10万~30万円
➡最近では、白やクリーム色の
“イングリッシュゴールデン”も
人気がありますが、
日本にはブリーダーが少なく、
相場は50万円以上するそうです
➡そして、想像している通りの
一般的な金茶色のゴールデンは、
“アメリカンゴールデン”と呼ばれています
🐾ボーダーコリー:10万~20万円
➡柄や毛色によって価格も左右されます
毛色がブラウンだと更に値は上がりますn
最近ではミックス犬も
大変人気がありますね!
興味のある方は
こちらの記事もおすすめです。
”犬のかわいい雑種!話題のキュートすぎるかけ合わせとは!?”へ移動する
ちなみに、世界一高価な犬種としては
“チベタン・マスティフ”が
挙げられています。
チベット高原を原産地とし、
たてがみのような首回りの毛が特徴の
超大型犬なのですが・・・
その価格、なんと、、
100万円~数千万円です!!
個体そのものが少なく、
保護動物に指定されているなど
理由も納得いくものでしたが、
それにしても驚きですね(*_*)
ランキング記事も、
是非ご覧下さい^^
”人気の犬種ランキング!日本人の好きな人気ベスト10は?”へ移動する
”大きい犬種ランキングを画像で紹介!世界一の超大型犬とは?”へ移動する
まとめ
ワンちゃんの値段について、
どのように決められているのかと言う謎が
少しでも解けましたね。
それでは、ポイントをまとめましょう!
✍ポイントまとめ
☑安くなるポイント
スタンダードに基づいた時に、
見えてくる欠点によって決まります。
そして、健康状態や月齢、
血統にも左右されます。
☑高くなるポイント
8割が可愛さによって決まります。
そして、人気犬種、希少色、メス犬、
血統書があるほど値段も上がります。
☑ブリーダーとペットショップを比較
値段について比較してみると、
ペットショップの方が
割高になる傾向があります。
しかし、一概には言えません。
もし、家族としてワンちゃんを
迎えたいなと考えているようでしたら、
これらのことを踏まえながら、
ペットショップやブリーダーに
出向いてみましょう。
かなり裏の事情を覗いた気分でしたが、
私たちが見ただけでは
分からないようなことでも
値段に影響しているのですね・・・
もちろん、商売をする上で、
採算を得るためにも
値段決めは欠かせません。
それでも、安くても高くても
同じ命に変わりはないのですから、
どんなワンちゃんに対しても、
愛情いっぱいに育ててくれた
ブリーダーやペットショップから
新たに家族を迎えられることが
何よりも嬉しいことだと思います^^