しつけ

犬が威嚇!飼い主に吠えるときの対応はどうする?

可愛い愛犬が、普段は人懐こくて
いい子なのに、
あれ、急に威嚇をしてきた…!?
なんて経験はありませんか?

私もこの経験は何度かあります。

実家の先代犬でしたが普段の
性格に問題はなく
とても人懐こい性格でした。

でも、私有欲がとても強い子
拾い食いなんかをされたときには、
自分の所有物を守るため、
「ウ゛ゥ~・・・」と、
威嚇はもちろん
興奮していれば流血覚悟でした。笑

寛いでいるときも
あまりベタベタされるのは嫌いで
唸ることもありました。

そうゆう性格なんだなぁ~・・・と、
勝手に思っていましたが、
あの時の自分に言ってやりたいですね!
愛犬の気持ちを理解して
それから対策を打て!と。

 

それでは、
嬉しい、安心、リラックス
いう気持ちとは逆に
不安恐怖ストレスと言った気持ちは
どのように表現するのでしょう?

ワンちゃんの場合、このような
ネガティブな気持ちは
言わゆる問題行動として現れます。

吠え、威嚇をして唸る、噛みつき。
または身体的に異常が現れたりと、
全て良いイメージはないですよね。

このような問題には、
ゆっくりと時間をかけて
まずはワンちゃんとの信頼関係
築くことが大切ですよ。

今回は威嚇行動を中心に
飼い主の対処法を
お話ししていきますね。



飼い主を威嚇するときの正しい対処法は?

0713e2d8b450d5d1c6cd60bd156233fd

威嚇をするときのワンちゃんの気持ちは、
恐怖を感じていたり、
体に痛みがあったり、
攻撃性を意味することが多いです。

そんな心理状態にいるワンちゃんには
どのように対処すれば良いのでしょうか。

威嚇にも、吠える、唸るなど
ワンちゃんによって行動は様々です。

しかし、先ほど言ったように
このような行動には
攻撃性や優位性(自分が上だ!)
などの心理を表していることが
ほとんどです。

そんなワンちゃんに、
叩く、マズルを掴むと言ったしつけは
逆効果になってしまいますよ!

主従関係がしっかりと出来ているなら
効果はあるかもしれませんが、
もしワンちゃんに合っていない
方法だとしたら、
余計に恐怖を与えてしまい、
信頼関係にも大きな溝を作ってしまいます。

叱り方としては、毅然とした態度で
低めの声で「NO・ダメ!」と
一言強く言う程度にしておきましょう。

ワンちゃんは理由もなく吠えたり、
唸ったりすることはありません。

まずは、威嚇をする状況から
原因を見つけ出し、
その状況をなるべく作らないように
飼い主さんの方で対処しましょう!

そして、威嚇をする経験から
遠ざけるよう意識してみましょう!

そもそも、このように怒りっぽかったり
威嚇行動の見られるワンちゃんは
精神的に不安定だったり
ストレスを抱えていることが多いです。

なので生活環境も見直しましょうね。


運動量は足りていますか?
スキンシップはとれていますか?
また、環境に変化はありましたか?

まずは、ワンちゃんのことを
理解してあげて、
飼い主さんの方で対策をとりましょう!



 

原因から考えるしつけ方法!

ここからは、更に詳しく
原因とそのしつけ・対処について
お話していきます!

あなたのワンちゃんは
何が原因で威嚇をするのでしょうか?

社会化不足とは?

girl-1160441__180

社会化期として、適している時期は
生後1ヵ月~3ヵ月頃と言われています。

この時期は、ワンちゃんの
性格を作る上でもとても大切な時期です。

こんな短い期間でも、
ワンちゃんの性格に
影響を与えるのです!

母犬や兄弟との関わりはもちろん、
いろんな人や音。様々な物や環境に
触れることで、成犬になったときに
どんな家庭に行っても無理なく友好的な
関係を築けるのでしょう。

しかし、刺激の全くない環境で育てば
過剰反応恐怖反応も強く出て
これが原因で、威嚇をするように
なってしまうのかもしれません。

何らかのトラウマを抱えている
可能性も考えられますね。

とにかく、社会化期をどう過ごすかは
とても重要なことですよ!

また、飼い主さんが可愛がるあまり
全ての要求を飲み込んで
甘やかしていると、
威嚇行動を制御するのは
難しくなります!

子どもを叱れない親状態にだけは
ならないように・・・!

とは言え、
既に成犬になっていることには
社会化期に戻ることも出来ないので、
威嚇行動が出始めた頃から
出来るだけ早く対策を
打つしかありません。

威嚇する期間が長くなるほど
しつけは困難になります。
この状態は放任してはいけません。

それでは、パターン別に
対処やしつけを紹介します!

テリトリー意識からくる威嚇

4_20100319163142

例:
ソファーで寛いでいるところに
近付くと威嚇する
この時のワンちゃんは、
自分のテリトリーに入って来ないで!
と威嚇をするのでしょう。

対処:
この場合は原因はソファーという
場所にありますよね。
なので、最初からソファーに乗せない
または、飼い主が近寄らないという対処で
威嚇という行動を減らしましょう。

そして、
おいで!や遊ぼう!などの合図で
自ら飼い主の元へ呼び寄せるなどで
対処しましょう。

でも、このように寛いでいる時は
そっとしておくのが一番でしょう。
私の経験上でも・・・。笑
多少の距離感も大事ということです。

守り行動から出る威嚇

例:
食事中、食器を守るように唸ったり
取り上げられたくないものを守るために
威嚇する場合。

対処:
このようなケースもよくありますよね。
ワンちゃんのものを一方的に
取り上げるのは、
威嚇行動助長してしまいます。

そんな時は、物々交換として
美味しいおやつなどを提示してみては
どうでしょうか。

「ちょうだい、離して」などの
コマンドを発したあとに
ワンちゃんの所有してる物より、
もっと魅力的なおやつなどを見せます。

この時おもちゃや食器が、
ワンちゃんの視界に入らないところで
おやつなどを提示して、
それに気をとられているうちに
回収しましょう。

これを繰り返せば、
ちょうだい=おやつと結び付き、
コマンドだけで飼い主に
注目を
向けることが
できるようになります。

 

このような場合、食器は使わず
飼い主の手からフードをあげます

飼い主からご飯が出てくるという
意識を持たせましょう!

大好きなご飯が、飼い主の手から
出てくるだけでも、
ワンちゃんとの関係は良い方向に
変わっていくのかもしれません!



嫌なことをされると威嚇をする

 

例:
爪切りやブラッシングなどの
ケアを嫌がって威嚇する場合。

対処:
このケースもよくありがちですよね。
おそらく、痛い思いをしたことで
もうやらないで!と威嚇を
するのでしょう。

この場合、爪切りやブラッシングの
イメージはワンちゃんにとって
最悪なもの。

なので、それらのイメージを
良いものに変えてしまいましょう!

最初は爪切りやブラッシングを
見せてはおやつ(報酬になるもの)、
見せてはおやつを繰り返します。

そして、爪切りは
ワンちゃんの足先などにちょんと
少しだけ触れる→おやつ
を繰り返します。

爪切りにごほうびが関連付くことで、
苦だけでしかない爪切りのイメージが
楽というイメージに変わっていきます。

少しずつ触れる時間を長くしたり、
ブラッシングで体を撫でる範囲を
少しずつ広げていったりしながら
慣らしていき、
イメージを良いこと、良いものに
変えていきましょう!

200504_img_18

このように、
恐怖や不安を感じるものを対象に
行うトレーニングとして

系統的脱感作法
(恐怖や不安を感じるものに
徐々に慣らしていく方法)

拮抗条件付け
(不快に思うことやものを
心地よいイメージにすり変えていく方法)

を同時に用いると良いでしょう。

痛みなど体の異常による威嚇

例:
ある決まった部分を触ると
威嚇する場合。

対処:
その部分は触らないように
しましょう。

痛みを感じている可能性も
考えられますので、
普段の歩行に異常はないかなど
チェックして、気になるときは
獣医師に診てもらいましょう。

何も異常がなくても、
その嫌がる部位を無理に触ろうと
することはありません。

ケアをするときのために
触られることに慣れさせておきたい場合、
まずはその部位より離れた
体の他の部分から、
触られることに慣らして行きましょう。

 



 

威嚇に有効的なしつけとは?

doberman-707040__180

威嚇をするワンちゃんには、
シンプルですが
「オスワリ」「マテ」「フセ」
などの指示を徹底的にさせるというのが
重要になってきます。

これは飼い主さんとワンちゃんの
主従関係を見直すためのしつけです。

特に、支配欲の強いワンちゃんには
このしつけを徹底しましょう!

具体的には、

  • ご飯をあげる前に「マテ」などの
     指示を必ずしてから与える。
  • オモチャを与える前にも
    指示を出してから与える。

など、
全ての行動の前に飼い主さんの
指示を
出し、従わせることで、
主導権は飼い主にあるのだと
理解していきます。

また、家族の中で特定の人にだけ
威嚇をするという場合、
ご飯をあげるのはその人が担当すると、
関係を変えていくことが出来るかも
しれません!

そして、大事なのは、
指示したことは
最後まで徹底的にさせましょう!

今日はいいや、とかコロコロと
態度を変えてしまうと
結局言うことは聞きません。

祖先であるオオカミは群れを成して
生活をし、リーダーに従っていくことで
安心安全を確保して生きています。

ワンちゃんは、
心安全を提供してくれて、
分かりやすく確実な指示
出してくれるものを信頼して
着いて行きます。

主従関係を作るのに、
威圧を与えるだけでは
リーダーにはなれませんよ!

ここで、徹底的にしつけをして
主従関係を見直すことが出来れば、
落ち着いて飼い主の指示を
待てるようになるでしょう。

主従関係さえ出来上がれば
威嚇のしつけもしやすくなりますよ!

ワンちゃんの威嚇を生み出す原因は
いろいろありますが、
その原因を探るのは
状況がはっきりとしているので
答えは分かりやすいものが多いです。

しかし、全てのワンちゃんが
飼い主さんを下に見ている訳ではなく、
恐怖や不安と言った要因も
大きく絡んでいることがあります。

このような場合、時間をかけて
焦らず行いましょう!

ワンちゃんの集中力は
長くは持続しません。
しつけを強要し過ぎると、
しつけの時間が苦痛となり
改善に向かうのがもっと難しくなります。

1日10分程度のしつけで構いません。
ゆっくりと進めていきましょう。

 

まとめ

dog-987941__180

ワンちゃんが威嚇をすのにも
ちゃんと理由があるのですね!

威嚇をされると
こっちまで萎縮してしまいますし、
やっぱり怖いと感じますよね。

しかし、それ以上に
ワンちゃんは威嚇をすることで
一生懸命何かを伝えよう
しているのかもしれませんね。

その気持ちをくみ取ってあげて、
飼い主さんの方で
少しずつでもいいので、
出来ることから上手く対処してみては
どうでしょうか?

対象物に不安や恐怖を感じている場合は
系統的脱感法+拮抗条件付け
トレーニングとして
用いてみてくださいね!

良い関係を築くのには
時間がかかるかもしれませんが、
その時間は強い絆
生み出すかもしれませんよ。

今回お話ししたことをヒントにして、
是非ワンちゃんと
向き合ってあげてください!

↓犬が威嚇するときの気持ちを詳しく解説!
犬の威嚇は鳴き声とポーズでわかる?種類とその意味を紹介!へ移動