「犬と話ができたらいいのに・・・」
犬を飼っている人なら、
一度はそんなことを考えたことがありますよね。
残念なことに、犬は人間の様に
言葉を発することはできません。
だからといって、犬には感情がない、
とは考え難いと思いませんか?
犬同士のコミュニケーションにおいても、
飼い主に対しても、そこには何らかのサインがあると
考えるのが自然です。
犬が発するサイン、と聞いて、
真っ先に思い浮かぶのが、鳴き声です。
人間の場合、話している内容は同じでも、
感情によって話し方や声のトーンが変わります。
犬の鳴き声にも「クーン」と甘えるような声や、
「キャン!」という甲高い声、
うなり声など様々なものがあります。
この鳴き声から、犬の気持ちを
推し量ることは可能なのでしょうか?
鳴き声の種類で感情がわかる?
実は犬の鳴き声は、
感情によって変わると言われています。
人間が言葉を話すように、
犬も鳴き声によって、
他の犬とコミュニケーションをとったり、
上下関係を示したり、
飼い主への要求を伝えたりしているのです。
もちろん、直接犬に確認することはできないので、
あくまで推測ではありますが、
ある程度は鳴き声から
犬の感情を読み取ることができるのです。
「クーン」という鳴き声から分かる感情は?
では、具体的に犬の鳴き声から
どんな感情を読み取ることができるのかを紹介します。
犬の「クーン」という鳴き声は、
相手に対し、自分は弱いんだよ、
自分の方が下の立場なんだよ、
と示す働きがあります。
犬の鳴き声は、子犬の頃は弱く高く、
大人になるにつれ低い声へと変わります。
「クーン」という鳴き声は、
子犬時代を思わせる様な弱々しいもの。
このような鳴き声を出す場合、
犬は「寂しい」「甘えたい」という感情を表しています。
飼い主が視界から消えてしまって不安になったり、
空腹を感じたりした場合に発するのがこの鳴き声です。
また、同じ「クーン」という鳴き声でも、
甘えている・寂しがっている以外の感情を
読み取れるものがあります。
それは、「クーン」という鳴き声を出し、
なおかつ尻尾を足の間に丸める様に
下げているときです。
この場合、犬は恐怖を感じていて、
怯えていると推測できます。
飼い主に叱られた時、
「クーン」という鳴き声とともに
尻尾をぐっと下げていれば、
それは飼い主に服従していることを表し、
犬同士の喧嘩では降参のサインになります。
声は感情に関係ある?
犬の鳴き声が感情を読み取る
ヒントになることは既に述べましたが、
犬の鳴き声が必ず感情と結びついているかというと、そうではありません。
人間の声に、
話し声のような意図的なものだけでなく、
叫び声やうめき声など
反射的・無意識なものがあるように、
犬の鳴き声にも強い不快感や
体の不調を示すものがあります。
次は、そのような鳴き声についてご紹介します。
犬の甲高い鳴き声にはどんな意味がある?
犬同士がじゃれあっているときなどに、
「キャン!」と甲高い鳴き声を発することがあります。
これは強い痛みを感じたとき、
たとえば強く噛まれたときや、
尻尾を踏まれたときなどに発する鳴き声です。
また、何度も甲高い鳴き声を発するときは、
痛みや不快感が続いていることが考えられるため、
病気やケガがないかの確認をしてください。
かすれる鳴き声は呼吸器疾患のサインかも!
犬の鳴き声がかすれるのには、
いくつかの理由があります。
吠え続けたあとなどは、
人間が叫び続けた後のように声が枯れ、
眠っているときにいびきをかく犬なら、
それが元で鳴き声がかすれることもありますので、
珍しいことではありません。
ただ、上記のような原因がないにもかかわらず
鳴き声がかすれる場合は注意が必要です。
なぜなら、鳴き声がかすれる理由の1つに、
呼吸器系の疾患の可能性があるからです。
犬の鳴き声がかすれると感じ、
特に考えられる原因がない場合は、
念のため獣医師さんに相談してみることをおすすめします。
色々な鳴き声を動画で紹介!
ここまで、犬の鳴き声の種類や、
そこから読み取れる感情について述べましたが、
実際に色々な鳴き声を動画でご紹介します。
低く大きな鳴き声で相手を威嚇
旅行ではしゃぎすぎて声が枯れた子も。
ちょっと変わった鳴き声でおねだり
飼い犬が吠えると、
それをうるさいと感じてしまったり、
隣近所に迷惑をかけているのではと
不安になったりして、
つい叱ってしまうという方もいるかと思います。
ですが、鳴き声は犬が飼い主に
自分の要求を伝える重要な手段であり、
ときには不調のサインにもなります。
鳴き声から犬の感情を読み取って、
愛犬とのコミュニケーションをより深めていきましょう!