「愛犬の甘噛みが痛い!」
「自然と止めるのかと思っていたけど、
成犬になっても甘噛みを止めない!」
愛犬の甘噛みに悩む飼い主さんも
少なくないようですね。
私も以前飼っていた愛犬に、子犬の頃
よく甘噛みされては痛い思いをしてました。
子犬だからと甘く見てたらとんでもない!
これが案外痛いんですよね…。
そこで今回は、犬の甘噛みの直し方について
お話したいと思います。
甘噛みするのが成犬でも、子犬でも
しつけの方法は、基本的に同じです。
愛犬に噛み癖をつける前に、
甘噛みをやめさせましょう!
犬の甘噛みの直し方はずばりコレ!
その1 低い声で「痛い!」と大声で言う!
愛犬が甘噛みをしてきたら、「痛い!」と
低い声で大声で言いましょう!
愛犬は、驚いて噛むのをやめるはずです。
なぜ、低い声なのかというと、それは母犬が
悪いことをした子犬に怒るときは、
必ず低い声で唸るからなんです。
母犬が低い声を出すことで、子犬は母犬に
怒られていることを理解するんですね。
このとき注意したいことは、
高い声を上げないと言うことです。
愛犬は、飼い主さんの高い声に反応し、
噛んだことで飼い主さんが喜んでいると
間違って学習したり、興奮させることに
なってしまって逆効果です。
また、いつもの会話口調で「痛い」と
言っても、愛犬には伝わりません。
普段から愛犬を叱るときは低い声、
褒めるときは高い声で
メリハリをつけるようにしましょう!
その2 無視をする!
低い声で「痛い!」と言う方法を
何度繰り返しても、一向に直らないときは、
次の方法を試しましょう。
その方法は、愛犬を”無視する”ことです。
甘噛みは、遊んでいるときに噛むことが
ほとんどです。
口で言っても分からない場合は、
遊びを中断して愛犬に背中を向けて
無視しましょう。
遊びを中断することは、
犬に罰を与える行為にあたります。
このとき、愛犬がカワイイ声を
出して寄ってきても、
しばらくは無視し続けましょう!
無視するなんて「可哀想!」と思うかも
しれませんが、このまま甘噛みを放っとくと
噛み癖のある犬になってしまうかも
しれません。
愛犬にとって、どちらが可哀想なことかを
考えれば、早いうちに甘噛みを直すために
必要なしつけだと分かるはずですね。
その3 別の部屋に行き犬を一人にする!
低い声で「痛い!」と言っても、
無視をしても効き目がないという場合は、
愛犬を部屋に一人で残して飼い主さんは
別の部屋へ行きましょう。
部屋を出るときは、愛犬と目も合わさずに
無言で出るようにしましょう。
遊びの中断、飼い主さんの反応が無い、
飼い主さんに部屋を出て行かれて
しまったことは、愛犬にとってこれ程
嫌な罰は無いでしょう。
もしも、愛犬が吠えても、悲しそうな声を
出したとしても、そこは”心を鬼にして”
しばらくは愛犬を一人にしましょう。
このとき注意することは、部屋に戻っても、
すぐに愛犬に構わないようにすることです。
すぐに構ってしまっては、飼い主さんの
せっかくの努力も水の泡となってしまいます。
部屋に戻っても、しばらくは愛犬に構わず
部屋で過ごし、時間を置いてから
愛犬に構うようにしてください。
甘噛みをする理由は?
犬の甘噛みを直す上で、
犬がなぜ甘噛みをするのか理解しておく
必要があります。
それは、甘噛みをする理由に”犬の心理”が
働いているからなんです!
では、一つずつ見ていきましょう♪
犬の心理1. 好奇心旺盛で何でも口に入れたい!
犬は、”好奇心”から何でも口に入れて、
噛み心地や味などを確かめようとします。
噛んだものが食べられるものか、
遊べるものか、危険なものかを
犬は噛むことで学習していくんです。
犬の好奇心は、成犬になっても
3歳位(日本犬は1歳過ぎ頃)まで続きます。
電気コードや家具など噛むと危険なものや
噛んで困るものは、なるべく犬の目に
つかない場所に置くようにしましょう。
犬の心理2. 歯の生え変わりで痒くてたまんない!
生後3週齢頃から生後7、8ヶ月頃までは、
犬にとって歯が生え変わる大切な時期です。
この時期、子犬は歯茎が痒くてたまらなく
なります。なので子犬は、いろいろな物を
噛んで、痒みを紛らわそうとします。
目の前にあるものなら、それが例え
飼い主さんの手でも足でも何でも
噛んでしまうんです…。
子犬の歯は細くて尖がっていて、
意外と痛いんですよね。噛まれる方としても、
たまりません!
You Tubeで乳歯の生え変わりで
歯茎がむず痒い子犬の動画を発見しました。
子犬だからと、噛む力はあなどれません。
動画のワンちゃんがとっても可愛いので
ぜひご覧ください♡
こんなときには、子犬が噛んでも安全な
硬さの玩具を与えましょう。
噛んで良い物をこちらから与えることで、
被害は最小限に抑えられるはずです♪
犬の心理3.狩猟本能がくすぶる!
犬には、動くものを追いかけて噛む
”狩猟本能”があります。犬が転がるボールを
追いかけるのも、この理由からなんです。
犬は本来、野生で暮らしていた動物です。
獲物を捕まえることが出来なければ、
自分だけでなく群れも生きていくことが
出来ない、厳しい世界で生きてきました。
厳しい世界を生き抜くための知恵として、
犬の遺伝子には狩猟本能が
引き継がれています。
ペットとして飼われる犬にとって、
狩猟をする必要は無くなっても、
しっかりと犬の本能に
名残として残っている訳なんです。
犬の心理を知るにはこの記事もおすすめ!
「”犬がなめるのには意味がある!手をなめる時は?”へ移動する」
甘噛みはいつまで続くの?やめさせるタイミングは?
甘噛みをやめさせるのは甘噛みをした時!
甘噛みは、生後3~4ヶ月頃から始まって、
長いと1~2年続くとも言われています。
特に、歯の生え変わりの時期は、
頻度が高くなります。
子犬のうちは遊びで甘噛みするものだと
放っておくと、成犬になって顎の力も
さらに強くなると、犬は遊びのつもりで
噛んでいても、思わぬ大ケガを
させられることもあります。
なるべくなら、子犬のうちから、噛み癖を
習慣にさせる前からしつけを行いましょう。
成犬で甘噛みをする場合は、
甘噛みをした瞬間こそ、しつけを実践する
絶好のタイミングです!
甘噛みをして5分後に犬を叱っても、
犬には何のことを叱られているのか
理解できないので、効果はありません。
将来、噛み癖の無い犬に育てるには、
正しいしつけ方法を正しいタイミングで
行うことが大切です。
犬に甘噛みのしつけをするのに、
早すぎるということはないことを
理解しておきましょう。
愛犬が遊びながら唸るときには…
「”犬が遊びながら唸る!その理由は?”へ移動する」
まとめ
いかがでしたか?
犬にとって噛むことは、人間が手で触って
触り心地や使い勝手を決めるのと
同じことを意味しています。
犬には、噛んでいいものと噛んではいけない
ものの違いを教えてあげることが大切です。
それを理解した上で、甘噛みのしつけを
行うようにしましょう!
▼甘噛みを直すには、低い声で「痛い!」と
大声を上げる、無視をする、愛犬を部屋に
一人にすると良い。
▼叱るときは低い声、褒めるときは
高い声で声のトーンにメリハリをつける
▼甘噛みをする理由には、好奇心や歯の
生え変わり、狩猟本能など犬の心理が
働いている
▼甘噛みは生後3~4ヶ月頃から始まる
▼甘噛みをした瞬間こそ、愛犬にしつけを
実践する絶好のタイミング!