犬の外耳炎が治らない！原因や効果的な治療法とは？

「愛犬の外耳炎がなかなか治らない！」
そんな悩みを持つ飼い主さんは、
意外と多いんです。

特に垂れ耳の犬種に多く見られます。
立ち耳に比べて垂れ耳は風通しが悪く、
耳の中の湿度が高くなりがちです。

湿り気があり、風通しが悪い環境は、
外耳炎の原因となる菌が最も好む
環境なんです。

やっかいなのは、再発しやすい病気だと
いうことです。外耳炎になってしまうと、
治療しても再発することが多く、
完治しにくい病気と言われているんです。

そこで、今回は治りにくいと言われる
外耳炎の原因や症状、治療法などについて
ご紹介したいと思います。

 

 

犬が外耳炎になった！特徴的な症状と考えらえる原因は？

 

 

耳垢が臭い

外耳炎になると、特に目につきやすい症状は、
茶褐色や黒色のベトベトした耳垢が
溜まりやすくなります。

耳垢のニオイも臭いのでとても気になります。
愛犬の行動には、とにかく耳が痒くなるので
首を振ったり、後ろ足で耳を掻いたり、
床に耳をこすりつける行動をよくするように
なります。

外耳炎は悪化してしまうと、耳の奥へと
炎症が広がり、中耳炎や内耳炎を起こして
聴力に異常をきたしてしまうことも！

愛犬が外耳炎だと分かったら、
すぐに動物病院で治療を受けましょう。

外耳炎の原因はマラセチア！？

外耳炎の原因には、細菌や真菌、耳ダニ、
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などが
原因に挙げられますが、中でも外耳炎の
70～80％はマラセチアという菌が
原因であることが多いんです。

マラセチアは真菌というカビの一種で、
耳の中や口の周り、肛門などにも存在する
菌で、健康な犬も必ず持っている菌です。

マラセチアは、免疫力が低下したときや
湿度の高い環境で増殖しやすく、
皮脂を栄養分にしているんですね。

なので、梅雨時期や雨の日のお散歩、
シャンプーなど水を浴びた後に耳の中の
水分をしっかり拭きとらないと、
マラセチアを増殖させる原因に
なってしまいます。

また、脂っぽい体質の犬の場合、
耳につく脂分がマラセチアの餌に
ならないよう、耳の中の環境に
注意して、清潔さを保ちましょう。

治りにくいって本当？効果的な治療法とは

 

 

外耳炎は治りにくいの？

外耳炎の治療をしていてもいっこうに
良くならないというケースが多くあります。

原因は耐性菌と呼ばれる細菌にあるんです！
耐性菌とは、細菌を殺す効果のある
抗生剤に抵抗力をもつ細菌です。

細菌性の外耳炎の場合、治療には抗生剤を
投与するのが一般的ですが、耐性菌が
原因の場合は、抵抗力のある抗生剤を
与えても効果がないことがあるんです。

原因としては、抗生剤による治療を
途中でやめてしまうことにあります。

飼い主さんの中には、愛犬の症状が
改善したことに安心し、自己判断で
抗生剤をやめてしまうことがあるんです。

例え、見た目には治ったように見えても、
完治していないことも考えられます。

治療の最中に抗生剤を止めてしまうと、
外耳炎が再発するだけでなく、
今まで効果があった抗生剤が
効かなくなってしまうことがあります。

こうなると、耐性菌が抵抗力を持たない
種類の抗生剤を見つけて、治療をすることに
なってしまい、完治するまでに
時間がかかってしまうわけです。

外耳炎に限らず、病気の治療には
獣医さんが「もう良いですよ」と言うまで、
治療を続けましょう！

外耳炎の治療費っていくらかかるの？

では、外耳炎の治療費には、どのくらい
かかるのでしょうか？

外耳炎の治療法は、耳の中を洗浄して耳垢を
取り除きます。そして、原因となる菌や
ダニに効果のある点耳薬を耳に垂らします。

個体差もありますが、症状が改善するには
大体数日から数週間程度です。１回の受診で
約5,000円前後の治療費がかかると
言われています。

また、外耳炎が悪化した場合、
外科手術による治療が行われるため、
別途手術費用として10万円前後の費用が
かかるケースもあります。

市販薬や飲み薬に効果は期待できるの？

 

 

最近では、外耳炎対策に耳の洗浄液や
炎症を抑える効果のある塗り薬や飲み薬も
市販されています。

さっきお話した耐性菌が原因である場合は、
効果を発揮しない薬も必ず出てきます。

特に飲み薬の場合、一時的な改善は
見られてもすぐに再発してしまう
こともあります。

外耳炎の治療には、根本的な治療と
病院で処方された薬の用法や期間を
守ることが大切です。

もしも、市販薬を使いたい場合は、
獣医さんに相談してから使いましょう。

最後に動画を一つご紹介します。
犬の耳掃除の仕方や点耳薬の差し方が
分かる動画です。

知らず知らずに、間違ったやり方を
している飼い主さんも意外と
多かったりします。

確認の意味も含めて、ぜひご覧ください。

 

 

まとめ

いかがでしたか？
では、今回の内容をまとめてみましょう。

• 犬の外耳炎の症状には、ベトベトした
  耳垢がたまりやすく、ニオイが臭い
• 外耳炎になった犬は、耳が痒くなり
  耳を掻いたり首を振ることがある
• 外耳炎の70～80％は、マラセチアが
  原因で起こっている
• 外耳炎が完治しにくい原因には
  耐性菌の存在があるため
• 外耳炎の治療は、薬の用法や期間を
  守ることが大切
• 市販薬を使う場合は、獣医さんに相談

愛犬が外耳炎になったと気付いたら、
動物病院で治療を受けましょう。

そして、愛犬の症状が良くなったと
感じても、外耳炎が完治するまで、
しっかりと治療を続けましょう！

正しい治療こそが、愛犬の外耳炎を
早く治すための近道なんです。

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